南アフリカのアスペン、遊休生産能力を活用する麻薬製造契約に署名
2021年10月25日、南アフリカのグケベラにあるジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルス感染症ワクチン施設で、南アフリカの製薬大手アスペン・ファーマケアのロゴの前を通り過ぎる人々。ロイター/シフィウェ・シベコ、ライセンス権を取得
ヨハネスブルグ、8月30日 [ロイター] - アスペン・ファーマケア(APNJ.J)は水曜日、数十億ランドの赤字投資を収益化するため、フランスの施設で医薬品を生産するための世界的企業3社との契約を確保したと発表した。
しかし、南アフリカの製薬大手は、合意による収益と利益への影響は2024年後半になってからになると警告し、来年の大半は緩やかな成長にとどまると予想し、その日の株価は8%下落した。
アフリカ最大の製薬会社は、新型コロナウイルスワクチンの大きな需要を見込んで、南アフリカとフランスで無菌製品、つまり血流に直接注射する医薬品の製造に約100億ランド(5億4,069万ドル)を投資した。
しかし、需要は決して実現せず、空き容量が残ったため収益が減少し、新たな提携を模索せざるを得なくなった。
スティーブン・サード最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、「われわれはこれだけの資金を容量に費やしているが、収益はない」と述べ、容量は現在赤字であると付け加えた。
サード氏によると、この協定には多国籍製薬会社3社の医薬品のパッケージングが含まれており、2025年までに同社の売上高に20億ランドが貢献することになるという。
これはアフリカでのワクチン製造に関して昨年発表されたインドの血清研究所との契約を上回るもので、同研究所も来年から20億ランドの拠出を開始すると同氏は述べた。
同氏は企業名は明らかにしなかったが、世界的大手企業との別の提携が間もなく発表されるだろうと述べた。
また、米製薬大手イーライリリー(LLY.N)とアフリカで自社製品を10年間販売する契約を結んだ。
アスペンは、6月30日終了年度の1株当たり利益(利益指標)の総合利益が14.05ランドとなり、年間利益が4%減少した。配当金は3.42ランドと発表した。
(1ドル = 18.4950ランド)
Promit Mukherjee によるレポート。 編集:ジェイソン・ニーリー、ニック・ジーミンスキー、マイク・ハリソン
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